幸恵さんのコラム㉑
立秋を迎えたのに、まだまだ暑い日が続いています。
この季節、沼田市内の直売所には、みずみずしい桃と、朝採れのとうもろこしがずらりと並びます。
「今年もこの季節が来たね。」
そんな会話が聞こえてくるのも、この時季ならではの楽しみです。
沼田は昼夜の寒暖差が大きく、清らかな水と豊かな自然に恵まれた土地です。
この寒暖差のおかげで果物や野菜は甘みをたっぷり蓄え、香り高く、おいしく育ちます。
桃は春に花を咲かせ、初夏から太陽の光をいっぱい浴びながら糖分を蓄え、
7月下旬から8月にかけて最もおいしい旬を迎えます。
一方、とうもろこしも夏の日差しを浴びて育ちます。
昼間に作られた糖分が夜の涼しさによって実に蓄えられるため、
昼夜の寒暖差が大きい沼田では、驚くほど甘いとうもろこしが収穫されます。
東洋医学では、「旬のものを食べること」が何よりの養生とされています。
桃は体に潤いを与え、夏の暑さで失われた水分を補い、乾きを和らげる果物と考えられています。
また、カリウムやビタミンC、食物繊維なども含まれ、夏の健康維持に役立つ栄養が豊富です。
さらに、桃は中国では古くから**「不老長寿」の象徴**とされてきました。
日本でも桃太郎のお話やひな祭りの「桃の節句」など、邪気を払い、
幸せを招く縁起の良い果物として親しまれています。
とうもろこしは、東洋医学では胃腸の働きを助ける「脾(ひ)」を元気にする食材と考えられています。
暑さで食欲が落ちやすい夏でもエネルギーを補いやすく、食物繊維やビタミンB群、カリウムも豊富です。
そして、意外と知られていないのがとうもろこしのひげです。
このひげは漢方では**「南蛮毛(なんばんもう)」**と呼ばれ、古くから健康茶として利用されてきました。体内の余分な水分の巡りを助ける生薬として知られ、むくみが気になる季節にも親しまれています。普段は捨ててしまう部分にも、昔の人の知恵が詰まっているのですね。
昔から「旬の食べ物は、その季節の体を守ってくれる」といわれます。
自然は、その時季に必要な恵みを私たちに届けてくれています。
新鮮な桃やとうもろこしを手に取り、旬ならではのおいしさを味わってみてください。
「旬をいただくことは、自然から元気をいただくこと。」
季節の恵みに感謝しながら、おいしく食べて、暑い夏を元気に乗り切りましょう。
通販ページご覧ください。
直売所には、その土地、その季節でしか味わえない「旬」が並んでいます。
旬の食材は、おいしいだけでなく、私たちの体を季節に合わせて整えてくれる自然からの贈り物です。
ぜひ、ご家族で夏の味覚を楽しんでくださいね。
~おせっかいな漢方屋さんより~
漢方相談店 若林 幸恵

