幸恵さんのコラム⑲
こんにちは。
明誠堂くすりのわかばやしの若林幸恵です。
最近、40代の男性、家でのお仕事がほとんどの方からこんなご相談がありました。
「胃が痛くて食欲がないんです。」
「めまいがして、頭まで痛くなってきました。」
「病院へ行くほどではないと思うけれど、何となく調子が悪くて……。」
実は、このようなご相談は最近とても増えています。
一見すると「胃」「頭」「めまい」と、それぞれ別の症状のように思えますが、
東洋医学ではこれらは体全体のバランスの乱れによって起こることが少なくありません。
今年のような暑い夏は、冷たい飲み物やアイス、エアコンの効いた部屋で過ごす時間が増えます。
また、仕事の忙しさや睡眠不足、ストレスも重なり、胃腸の働きが弱ってしまいます。
胃腸は東洋医学では「後天の本(こうてんのほん)」と呼ばれ、食べたものから
「気(エネルギー)」や「血(栄養)」をつくる、とても大切な臓腑です。
その働きが低下すると、体に必要なエネルギーが不足したり、水分代謝がうまくいかず余分な水分がたまったりして、
- 胃の痛み
- 食欲不振
- めまい
- 頭痛
- 体のだるさ
- 疲れやすさ
など、さまざまな不調が現れることがあります。
「年齢のせいかな。」
「夏だから仕方ないかな。」
そんなふうに我慢している方も多いのですが、体は小さなサインを送ってくれています。
しっかりとお話を伺うと
やはりすごい『早食い、しかも暑かったのでお蕎麦ばかり食べてました。
夜は氷入りのお酒で、シャワー浴だけです。』
何となく思った通りの答えが返ってきました。
では、どうしたらよいのでしょうか。
まずは胃腸を休ませることが第一です。
冷たい飲み物や食べ物を控え、温かいみそ汁やスープ、おかゆ、うどんなど、
消化のよいものをゆっくり噛んで食べましょう。
水分補給も大切ですが、一度に大量に飲むのではなく、常温か温かい飲み物を少しずつ
こまめに飲むことがおすすめです。
さらに、湯船に浸かって十分な睡眠をとり、疲れをためないこと。
そして軽い散歩やストレッチなどで体を動かし、
ストレスを上手に発散することも、自律神経を整える助けになります。
漢方では、「胃が痛いからこの漢方」というように症状だけで選ぶことはありません。
胃腸が弱っているのか、ストレスの影響が強いのか、水分代謝が乱れているのか、
それとも血流の問題なのか──その方の体質や生活習慣を丁寧にお聞きしながら、その人に合った漢方薬を考えていきます。
一方で、胃痛やめまい、頭痛の背景には、胃や脳、心臓などの病気が隠れていることもあります。
激しい頭痛、ろれつが回らない、手足のしびれ、意識がぼんやりする、黒い便や吐血、強い胸の痛みなどがある場合は、我慢せず早めに医療機関を受診してください。
「何となく調子が悪い。」
そんなときこそ、体からの大切なメッセージです。
毎日元気に過ごすためには、不調を我慢するのではなく、早めに体をいたわることが何より大切です。
お一人おひとり体質は違います。
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だからこそ、あなたに合った養生法や漢方薬があります。
気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
皆さまが毎日を笑顔で過ごせるよう、お手伝いできれば幸いです。
~おせっかいな漢方屋さんより~
漢方相談店 若林 幸恵

