幸恵の健康コラム③
「夏は水分をたくさん摂ればいい」「冷たいものを食べれば涼しくなる」と思われがちですが、
東洋医学では少し違った見方をします。
夏は一年の中で最も陽気が盛んになる季節です。
身体は熱を逃がすために汗を出しますが、東洋医学では「汗は心の液(しんのえき)」といい、
汗は単なる水分ではなく、血液から作られる大切な体液と考えます。
汗をかき過ぎるというのは体の潤いだけでなく、「気(生命エネルギー)」や
「血」を消耗している状態になります。
特に注意したいのは、エアコンの効いた室内と猛暑の屋外を何度も行き来する生活です。
急激な温度差は自律神経の働きを乱し、汗を調節する力を低下させます。
その結果、・少し動いただけで
大量の汗をかく
・汗が出にくく顔ばかりほてる
・寝汗が増える
・疲れが抜けない
といった症状が現れます。
長年漢方相談の中で感じるのは、「汗のかき方」が変わり始めた頃から夏バテが深刻化する方が多いということです。
理想的な汗は、運動後や入浴後にじんわりと全身から出て、
しばらくすると自然に引いていく汗です。反対に、額だけから噴き出す汗、ベタベタした汗、夜間の寝汗は、身体のバランスが崩れているサインかもしれません。
また、暑いからと冷たい飲み物を一気に飲むと、胃腸の働きが低下し、水分代謝が滞ります。
すると、身体の中に余分な水分が停滞し、むくみやだるさ、食欲不振につながります。漢方薬で潤いを補って怠さを摂る漢方薬もあります。
おすすめは、常温のお茶や白湯を少量ずつこまめに飲むこと。
そして、朝食に味噌汁を取り入れることです。発酵食品である味噌は胃腸を守り、汗で失われる塩分やミネラルを補う助けになります。
東洋医学には「冬病夏治(とうびょうかち)」という考え方があります。
冬に悪化しやすい冷えや喘息、関節痛などは、陽気の旺盛な夏に体質改善を行うと良いという教えです。
今年の夏は、ただ暑さをしのぐだけではなく、「汗の質」を見直してみませんか。
汗は、身体からの小さな健康診断です。
汗が変わった、疲れやすくなった、夏が年々つらくなった…。
そんな変化を感じたら、どうぞお気軽にご相談ください。
あなたの体質に合わせた夏の養生法をご提案いたします。

私事ですがインスタをしています。明誠堂沼田、大好きな彩むすび書の筆文字とリンゴ茶関係を合わせて載せています。
是非登録してみてもらえたら幸いです。
日ごとに暑さが増してきます、体を労わって夏を乗り切っていきましょう。

